東芝の筆頭株主であるエフィッシモ・キャピタル・マネジメントは13日、東芝グループ全体を3つの会社に再編する計画について、賛成するかどうかはまだ決めていないと明らかにした。
東芝は12日、グループを3つの会社に再編し、このうちインフラ事業とデバイス事業を手掛ける2社を上場させると発表した。総合電機メーカーを特徴の異なる3社に分割し、それぞれの価値を高める狙い。2社は2023年度下期の上場を目指し、残る1社が保有する半導体メモリー大手のキオクシアホールディングスは株式を早期に売却して株主に還元する。
松野博一官房長官は12日午後の会見で、東芝がインフラとデバイスの2事業を分社化し、上場する計画を発表したことに対し、原子力発電や半導体など重要な技術を保有しており、今後の動向を注視していくとの見解を示した。
米大手製造業が今週相次いで発表した四半期決算の場では、供給制約に対する悲鳴の声や、この問題が収益に及ぼす悪影響を製品の値上げで和らげようとする動きが目立った。
株主提案を通じて企業に改善を求めることで定評のあるNPO「アズ・ユー・ソウ」は11日、企業を「環境面での人種差別」への関与度合いに応じてランク付けし、改革を迫っていくと表明した。